湯の神&恋の神
岩松旅館のお湯の神様でもあり、代々岩松家で土地の守護神、商売繁盛の神として祈願して奉っている神社です。また白蛇を奉っており、縁結びの神様、子宝安産の神様、無病息災の神様として地元の方から親しまれています。当館の2代目・岩松喜蔵が、1858年旧暦6月8日に敷地内の“温泉神社”に石灯篭を奉納し、その後、6代目・岩松亥之助の妻である、ふくが先祖の故事を倣い、祭礼を始めたのが、『湯神神社』の事始だといわれています。
恋人の聖地 作並温泉郷
2013年に、プロポーズにふさわしいロマンティックなスポットとして、宮城県では初めて「恋人の聖地」に認定されました。湯神神社で祈祷された「作並温泉・恋のお湯かけ地蔵」が建立され、台座に鎮座されているお湯かけ地蔵に、「恋のお湯かけ小瓶」のお湯をかけると、恋愛にご利益があるそうです。
作並駅-新幹線技術の出発点
昭和4年(1929)9月仙山東線仙台~愛子間開業の2年後の昭和6年(1931)8月に愛子~作並間が開業。その後、仙台・山形両市民の30余年に及ぶ陳情の末に仙山線が全通したのが昭和12年(1937)11月です。昭和29年(1954)から仙山線では交流電化に関わる様々な試験が行われ、昭和32年(1957)9月仙台~作並間で日本初交流電気機関車の営業運転が開始されました。その試験成果は今日の新幹線技術の基になっています。今も作並駅には「交流電化発祥地」の碑が建てられています。
新幹線のような高速走行で走るためには、電気を安定して供給する必要があります。交流電化の実験は「交流電化は将来の高速運転実現の有力な手段となりうる」という試験結果をもたらし、この交流技術が応用されて出来たのが新幹線です。東海道新幹線開業は仙山線交流試験開始からわずか10年後のことです。今日の鉄道高速化は、仙山線から始まったのです。平成24年4~7月には「仙山線と鉄道遺産企画展」が東北福祉大学・鉄道交流ステーションで開催され脚光を浴びました。また、平成26年9月に作並駅「転車台」、トレッスル橋梁群、仙山隧道とともに土木会選奨土木遺産の認定を受けました。